デザインの本質について
こんにちは。制作部です。
前回のブログでは、制作物が完成するまでの流れについてご紹介しました。
ヒアリングから企画・構成作成、制作、品質管理まで、多くの工程を経て一つの制作物が完成することをお伝えしました。
今回は、その中でも私たち制作部が日々向き合っている「デザイン」についてお話ししたいと思います。
「デザイン」と聞くと、どのようなイメージを持たれるでしょうか。
- おしゃれ。
- かっこいい。
- センスが必要。
- 色を選ぶ仕事。
- レイアウトを整える仕事。
もちろん、そうした要素もデザインの一部です。
しかし私たちが考えるデザインは、それだけではありません。
実際に制作現場で仕事をしていると、
「もっとかっこよくしてください」
「おしゃれな感じにしてください」
というご要望をいただくことがあります。
もちろん見た目の美しさは重要です。
しかし、それだけを追求しても成果につながるとは限りません。
なぜなら、デザインには本来の役割があるからです。
デザインとは単に飾ることではなく、「伝えること」です。
- 企業の想いを伝える。
- 商品の魅力を伝える。
- サービスの価値を伝える。
- 求職者に職場の魅力を伝える。
- ユーザーに行動を促す。
こうした目的を達成するためにデザインは存在しています。
今回は、私たち制作部が考える「伝わるデザイン」についてご紹介したいと思います。
デザインの役割

情報整理
デザインの最も重要な役割は、情報を整理することです。
例えば、会社案内を作る場合を考えてみましょう。
- 会社の歴史。
- 事業内容。
- サービス内容。
- 実績。
- 代表メッセージ。
- 採用情報。
- アクセス情報。
これらをすべて同じ大きさで並べてしまったらどうなるでしょうか。
読む人は、
何が重要なのか。
どこから読めばいいのか。
何を伝えたいのか。
分からなくなってしまいます。
これはホームページでも同じです。
情報をたくさん載せれば伝わるわけではありません。
むしろ情報が増えすぎることで、本当に伝えたいことが埋もれてしまうケースもあります。
私たち制作部がデザインを考える際にまず行うのは、
「情報の優先順位を決めること」
です。
例えば採用ページであれば、
- どんな会社なのか
- どんな人が働いているのか
- どんな仕事なのか
- どんな待遇なのか
求職者が知りたい順番で整理していきます。
チラシであれば、
- 何のチラシなのか
- 誰向けなのか
- どんなメリットがあるのか
- どう行動すればいいのか
を整理します。
デザインとは絵を描くことではありません。
情報を整理し、分かりやすく並べることです。
整理された情報は、それだけで読みやすくなります。
つまりデザインの第一歩は「情報整理」なのです。
情報を減らす勇気も必要

情報整理をする際に意識していることがあります。
それは、
「足すことより引くこと」
です。
お客様からいただく情報は、どれも大切な情報です。
しかし、すべてを同じように掲載すると、かえって伝わらなくなります。
例えばチラシでよくあるのが、
- サービス説明
- 会社紹介
- 実績紹介
- 代表挨拶
- 料金表
- 地図
- キャンペーン情報
などを一枚に詰め込んでしまうケースです。
情報量が多いと安心感があるように感じますが、実際には読む側の負担になります。
読まれないチラシの多くは、情報過多が原因です。
私たちは、
「誰に何を伝えたいのか」
を明確にしながら、時には情報を減らす提案も行います。
伝わるデザインを作るためには、引き算の発想も重要なのです。
伝わるレイアウト

視線誘導
デザインを考える際、私たちが特に意識しているのが視線誘導です。
人はページを見た瞬間に、無意識のうちに視線を動かしています。
そのため、
- どこを最初に見てほしいのか。
- 次にどこを見てほしいのか。
- 最終的にどんな行動をしてほしいのか。
を設計する必要があります。
例えば求人広告であれば、
キャッチコピー
↓
職場写真
↓
仕事内容
↓
給 与
↓
応募ボタン
という流れになることが多いです。
ホームページでも、
ファーストビュー
↓
サービス紹介
↓
実績紹介
↓
会社情報
↓
問い合わせ
という流れを意識しています。
この流れが整理されていると、ユーザーはストレスなく情報を読み進めることができます。
逆に視線誘導ができていないデザインは、
- どこを見ればいいか分からない
- 何を伝えたいのか分からない
- 途中で読むのをやめてしまう
という結果につながります。
写真の役割
レイアウトの中で写真も重要な要素です。
私たちは採用サイトや求人広告を制作する機会が多くあります。
その中で感じるのは、
写真が与える印象は非常に大きい
ということです。
求職者は仕事内容より先に写真を見ることがあります。
- 職場の雰囲気。
- 働く人の表情。
- オフィス環境。
- 現場の様子。
これらは文章よりも早く伝わります。
そのため私たちは、
- 自然な表情
- 実際の職場
- リアルな雰囲気
を大切にしています。
作り込まれた写真よりも、その会社らしさが伝わる写真の方が効果的な場合も多くあります。
レイアウトは文字だけで作るものではありません。
写真も含めて設計することで、より伝わるデザインになります。
色と心理効果

色が与える印象
デザインにおいて色は非常に重要です。
色には心理的な効果があります。
例えば、
- 青色:信頼感・誠実さ・安心感
企業サイトや採用サイトで多く使われます。
- 赤色:情熱・行動力・緊急性
キャンペーンやセール告知に使われます。
- 緑色:安心・自然・健康
医療や福祉関連で使われることが多いです。
- オレンジ色:親しみやすさ・元気・活発さ
若い世代向けにも適しています。
私たちも制作する内容によって色の選定を行っています。
ただし、
「青だから信頼される」
という単純な話ではありません。
大切なのは、
- 企業のイメージ
- ターゲット
- 目的
との相性です。
例えば高級感を出したいブランドであれば黒を中心に構成することもあります。
福祉や介護業界では安心感を重視した配色を選ぶこともあります。
色には意味があります。
だからこそ感覚だけで決めるのではなく、目的に合わせて選ぶことが重要なのです。
統一感が信頼をつくる

もう一つ大切なのが統一感です。
- ホームページだけ青。
- チラシは赤。
- SNSは緑。
- 名刺はオレンジ。
これでは企業イメージがバラバラになってしまいます。
私たちは制作する際、
- ホームページ
- 会社案内
- チラシ
- SNS
- 動画
- 名刺
などをトータルで考えるようにしています。
統一感があることで、
- 企業らしさ
- ブランドイメージ
- 信頼感
が生まれます。
実は「この会社しっかりしているな」と感じるデザインの多くは、統一感が保たれているのです。
目的があるからデザインが活きる

ここまでお話ししてきたように、デザインは単なる見た目づくりではありません。
情報を整理し、
視線を誘導し、
色を選び、
写真を活用し、
目的達成につなげるための設計です。
私たちは制作部として、
「かっこいいデザインを作る」
ことだけを目指しているわけではありません。
その先にある、
- 問い合わせ
- 応募
- 認知向上
- 売上向上
- 採用成功
といった成果を見据えながら制作しています。
デザインには必ず目的があります。
そして目的があるからこそ、デザインは価値を持ちます。
これからも私たちは、お客様の想いを整理し、伝わる形に変えるお手伝いを続けていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回は「制作前のヒアリングが成果を左右する理由」についてご紹介します。
ぜひ次回もご覧ください。

