ACMEE制作部ブログ – 制作前のヒアリングが成果を左右する理由

実は最も重要な工程です

こんにちは。制作部です。

前回のブログでは、「デザインは見た目だけじゃない|伝わるデザインの考え方」というテーマで、デザインの本質についてご紹介しました。

私たち制作部は日々、ホームページ、求人広告、会社案内、チラシ、SNS投稿、動画など、さまざまな制作物を手がけています。しかし、それらの制作物が成果につながるかどうかは、デザインの良し悪しだけで決まるわけではありません。

実は制作物の成果を大きく左右する工程があります。

それが「ヒアリング」です。

制作業界で長く仕事をしていると、「制作が始まる前の段階で成功が決まっている」と感じることが少なくありません。

どれだけ優秀なデザイナーがいても、どれだけ綺麗なホームページを作っても、どれだけ魅力的な動画を制作しても、最初の方向性が間違っていれば期待した成果は得られません。

逆に、ヒアリングで課題や目的が明確になっている案件は、制作がスムーズに進み、成果にもつながりやすくなります。

今回は、私たちが考えるヒアリングの重要性についてご紹介したいと思います。


なぜヒアリングが必要か

お客様が本当に求めているものを理解するため

制作のご相談をいただく際、お客様からはさまざまなご要望をいただきます。

例えば、

「ホームページを作りたい」

「求人広告を出したい」

「会社案内を新しくしたい」

「動画を作りたい」

「SNSを始めたい」

などです。

しかし、私たちはその言葉をそのまま受け取ることはありません。

なぜなら、その要望の奥には必ず理由があるからです。

例えば、

「ホームページを作りたい」

というご相談でも、

・問い合わせを増やしたい
・採用を強化したい
・会社の信頼性を高めたい
・競合との差別化をしたい

など、本当の目的はさまざまです。

もし目的を確認しないまま制作を進めてしまったらどうなるでしょうか。

問い合わせを増やしたい会社に対して、会社紹介ばかりを掲載したホームページを作ってしまうかもしれません。

採用を強化したい会社に対して、求職者が知りたい情報が不足したサイトになってしまうかもしれません。

つまり、「何を作るか」ではなく、「なぜ作るのか」を理解することが重要なのです。

そのためにヒアリングがあります。


課題を発見するため

ヒアリングにはもう一つ大きな役割があります。

それは課題発見です。

実際にお客様とお話ししていると、ご相談内容と本当の課題が異なるケースがよくあります。

例えば、

「求人応募が来ない」

というご相談。

一見すると求人広告の問題に見えます。

しかし詳しくお話を聞いてみると、

・会社ホームページに採用情報がほとんどない
・社員写真が古い
・仕事内容が分かりにくい
・職場の雰囲気が伝わらない

というケースもあります。

この場合、求人広告だけを改善しても根本的な解決にはなりません。

また、

「ホームページをリニューアルしたい」

というご相談でも、

実際にはサイトのデザインが問題ではなく、

・更新されていない
・スマートフォン対応が不十分
・問い合わせ導線が分かりにくい

といったケースもあります。

課題を正しく把握できなければ、適切な提案はできません。

だからこそ私たちは、制作前にできるだけ多くのお話を伺うようにしています。


制作の方向性を揃えるため

制作はお客様と私たちが一緒に進めるプロジェクトです。

そのため、お互いの認識が揃っていることが重要です。

例えば、

「かっこいいデザインにしたい」

というご要望があったとします。

しかし、

お客様が考える「かっこいい」と、

制作側が考える「かっこいい」が同じとは限りません。

スタイリッシュなデザインをイメージしている方もいれば、高級感を求めている方もいます。

親しみやすさを重視している方もいます。

ヒアリングでは、こうした認識のズレをなくしていく作業も行っています。

制作の方向性を揃えることで、修正回数を減らし、より良い成果物につなげることができます。


よくある失敗例

目的が曖昧なまま制作を進める

制作で最も多い失敗の一つが、

「目的が曖昧なまま制作を始めてしまうこと」

です。

例えば、

「競合がホームページを新しくしたから」

「とりあえず会社案内を作りたい」

「動画が流行っているから」

という理由だけで制作を始めるケースがあります。

もちろん、それ自体が悪いわけではありません。

しかし、目的が明確でないと成果の判断ができません。

何のために作るのか。

誰に届けるのか。

どんな結果を期待するのか。

これが曖昧なままでは、制作の方向性も曖昧になってしまいます。


情報不足による手戻り

ヒアリング不足によって発生しやすいのが手戻りです。

制作途中で、

「やっぱりこうしたい」

「実はこういう情報も載せたい」

「別のターゲット向けだった」

といった変更が発生することがあります。

もちろん制作には修正がつきものです。

しかし、本来ヒアリング段階で確認できていた内容であれば、防げるケースも少なくありません。

手戻りが増えると、

制作期間が長くなる

修正コストが増える

品質が低下する

という問題につながります。

だからこそ、私たちは制作前の確認を大切にしています。


作ることが目的になる

制作現場で意外と多いのが、

「作ること自体が目的になってしまう」

というケースです。

ホームページを公開すること。

動画を完成させること。

チラシを印刷すること。

これらはゴールではありません。

本来のゴールは、

問い合わせを増やすこと

応募を増やすこと

認知度を高めること

売上につなげること

です。

ヒアリングでは、そのゴールを明確にする役割もあります。

制作物はあくまでも手段です。

目的を見失わないためにも、ヒアリングは欠かせません。


私たちのヒアリング方法

営業担当との連携

当社では、案件によって営業担当がヒアリングを行う場合があります。

営業担当はお客様との最初の接点となるため、

・ご相談内容
・課題
・要望
・ご予算
・スケジュール

などを丁寧に確認してくれます。

その情報を制作部へ共有し、制作の方向性を検討します。

また、案件によっては制作部も打ち合わせに参加し、直接お話を伺うことがあります。

特に採用サイトやブランディング案件では、現場の想いや企業文化を直接聞くことが重要になるためです。


私たちが確認する主な質問

ヒアリングでは、次のような内容を確認しています。

誰に届けたいのか

制作物を見るのは誰なのか。

求職者なのか。

お客様なのか。

取引先なのか。

ターゲットによって伝え方は大きく変わります。

何を伝えたいのか

企業の強みは何か。

競合との違いは何か。

なぜ選ばれているのか。

伝えるべき内容を整理します。

どんな成果を期待しているのか

問い合わせなのか。

応募なのか。

認知向上なのか。

成果目標によって構成やデザインも変わります。

現在の課題は何か

何に困っているのか。

なぜ改善したいのか。

過去にどんな取り組みをしたのか。

課題を把握することで最適な提案につながります。


必要に応じてマーケティング部とも連携

ランディングページ制作。

案件によってはマーケティング部とも連携します。

  • SEO対策。
  • 広告運用。
  • SNS運用。
  • 採用マーケティング。

こうした案件ではマーケティング視点が欠かせません。

制作部だけではなく、営業部やマーケティング部とも協力しながら、お客様にとって最適な形を考えています。


作る前が勝負です

私たちは日々さまざまな制作物を作っています。

しかし、本当に重要なのは制作を始める前の段階です。

どれだけ綺麗なデザインでも、

どれだけ高品質な動画でも、

どれだけ立派なホームページでも、

課題や目的を理解していなければ成果にはつながりません。

だからこそ私たちは、ヒアリングを大切にしています。

  • お客様の話を聞くこと。
  • 課題を見つけること。
  • 目的を明確にすること。
  • 方向性を揃えること。

これらの積み重ねが、成果につながる制作物を生み出します。

完成した制作物だけを見ると、デザインや文章に目が向くかもしれません。

しかし、その裏側には多くの対話と準備があります。

私たちはこれからも、お客様の想いを丁寧に伺いながら、一つひとつの制作物に向き合っていきます。

作る前が勝負。

それが私たち制作部の考え方です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

次回は「なぜ伝わらないのか?チラシ制作でよくある失敗例」についてお話しします。

ぜひ次回もご覧ください。