ACMEE管理部ブログ – 月3,600件超の仕訳と向き合う|ACMEEの経理の日常

一つひとつは小さくても、積み重なると大きな仕事になる

こんにちは。管理部の経理担当です。

前回は、ACMEEの経理が仕訳や請求・入金管理といった日々の業務だけでなく、数字を経営に役立つ情報へ整理したり、仕事の仕組みそのものを改善したりしていることをご紹介しました。

今回は、その中でも経理の日常と切り離せない「仕訳」についてお話しします。

ACMEEでは、グループ各社を合わせると、1か月に3,600件を超える仕訳があります。

3,600件と聞いても、実際にどのくらいの作業なのか想像しにくいかもしれません。

一件の仕訳だけを見れば、それほど時間のかからないものもあります。

しかし、それが100件、1,000件、3,600件と積み重なっていくと、大きな作業量になります。

実際、仕訳まわりの業務だけで月70時間ほどかかっていました。

毎月必ず発生する仕事だからこそ、正確に処理することはもちろん、「この仕事をこれからも同じやり方で続けていくのか」を考えるきっかけにもなりました。


月3,600件を超える仕訳

「仕訳」とは、会社で発生した取引を会計上のルールに沿って記録する仕事です。

会社では日々、さまざまなお金の動きがあります。

その一つひとつを確認し、正しい形で記録していきます。

ACMEEでは複数の会社の経理を担当しているため、仕訳の件数も多くなります。

グループ各社を合わせると、その数は月3,600件超。

そして、この仕訳に関係する作業だけで月70時間ほどかかっていました。

単純に「3,600件を入力すれば終わり」というわけでもありません。

経理の数字は、後から会社の状況を確認したり、さまざまな数字を集計したりするための基礎になります。

そのため、件数が多くても、一つひとつ正しく処理していく必要があります。

速く終わらせることだけを優先するわけにはいかない。

一方で、仕訳だけに時間を使い続けるわけにもいかない。

この「正確さ」と「作業量」の両方に向き合うことが、日々の経理業務では必要になります。


同じような仕訳も、一件ずつ入力していた

仕訳の中には、毎回まったく違う判断が必要なものだけではなく、似た内容が繰り返し発生するものもあります。

例えば、振込手数料などです。

毎月ほぼ同じ内容で発生する取引であっても、これまでは一件ずつ内容を確認しながら、手作業で入力していました。

一件あたりで見れば、かかる時間はわずかです。

だからこそ、日々の仕事の中では、

「これくらいなら自分で入力した方が早い」

と思ってしまいがちです。

しかし、経理には毎月繰り返す仕事が数多くあります。

一件にかかる時間が短くても、それが何百件、何千件と積み重なれば、話は変わります。

さらに翌月になれば、また同じような作業が発生します。

その次の月も同じです。

ここに、経理の業務改善を考えるうえで大切なポイントがありました。

「一件に何分かかるか」だけではなく、「それを毎月何件行っているのか」まで見ることです。

小さな作業だから改善する必要がないのではなく、何度も繰り返す小さな作業だからこそ、やり方を変えることで大きな違いが生まれる可能性があります。


複数の会社を担当する難しさ

仕訳件数の多さだけが、大変だったわけではありません。

ACMEEではグループ各社の経理業務に携わっているため、会社ごとの違いにも対応する必要があります。

それぞれ締めのタイミングや処理方法などに違いがあり、すべてを一つのルールで進められるわけではありません。

ある会社の業務を終えたら、次は別の会社へ。

同じ「経理」という仕事をしていても、会社が変われば確認することも変わります。

そのため、頭を切り替えながら仕事を進める必要があります。

ここで怖いのが、「いつもこうしているから」という思い込みです。

別の会社では正しい処理でも、今扱っている会社でも正しいとは限りません。

件数が多いときほど、流れ作業のように処理したくなります。

しかし、数字を扱う以上、会社ごとのルールを確認しながら進めなければなりません。

たくさんの仕訳を処理するスピードと、会社ごとの違いを意識する正確さ。

この両方が求められることも、複数の会社を担当する経理ならではの難しさです。


「忙しいから頑張る」だけでは解決しない

  • 月3,600件を超える仕訳。
  • 月70時間ほどかかる作業。
  • 会社ごとに異なるルール。

こうした状況に対して、最初にできることは、目の前の仕事を一件ずつ進めることです。

しかし、それだけでは翌月も同じ状況が待っています。

件数が多ければ、もっと速く入力する。

忙しければ、もっと頑張る。

もちろん、日々の仕事を終わらせるためには必要な場面もあります。

ただ、それだけでは根本的な解決にはなりません。

そこで少しずつ、

  • 「この作業は、本当に毎回人が入力する必要があるのだろうか」
  • 「同じような仕訳を、もっと効率よく処理できないだろうか」
  • 「正確さを守ったまま、作業時間を減らす方法はないだろうか」

と考えるようになりました。

経理だからこそ、正確さを下げることはできません。

だから必要だったのは、「確認を減らして楽をすること」ではなく、正確さを守りながら負担を減らせる方法でした。

この違いは、とても大切だと感じています。


毎月繰り返す仕事だから、改善する意味がある

経理には、毎月決まって発生する仕事が多くあります。

一度だけの作業なら、時間をかけて仕組みを変えるより、その場で対応した方が早い場合もあるかもしれません。

しかし、仕訳のように毎月繰り返す仕事は違います。

今月少し改善できれば、その効果は来月にも続きます。

さらにその次の月にも続きます。

だからこそ、目の前の3,600件を処理することと同じくらい、「3,600件との向き合い方そのものを変えられないか」と考えることにも意味があります。

これは、前回ご紹介したACMEEの経理の考え方にもつながっています。

決められた仕事を正しく行う。

そのうえで、今のやり方を当たり前だと思わず、より良くできる部分を探す。

月70時間という数字が見えたことで、「仕訳は時間がかかるもの」で終わらせるのではなく、具体的に改善する必要のある業務として考えられるようになりました。

そして、この課題が後に大きな挑戦につながります。


「この作業、本当にこのままでいい?」から始まった

月3,600件を超える仕訳を正確に処理することは、ACMEEの経理にとって大切な日常業務です。

一方で、多くの時間がかかっているからこそ、改善できたときの影響も大きい仕事でした。

  • 同じような取引を一件ずつ入力する。
  • 会社ごとのルールを確認しながら処理する。
  • 毎月70時間ほどを仕訳まわりの業務に使う。

これを単に「経理だから仕方がない」と考えるのではなく、

「もっと良いやり方はないだろうか」

と考えたことが、その後の業務改善の出発点になりました。

ただ、この時点では、具体的にどう変えるのかが決まっていたわけではありません。

転機が訪れたのは、2026年3月です。

会計ソフトとAIをつなぐ新しい仕組みを知ったことで、「これなら、今まで人の手で行っていた仕訳の一部を変えられるかもしれない」と考えるようになりました。

次回は、月70時間ほどかかっていた仕訳業務を変えるために、AI自動仕訳を提案するまでの経緯をご紹介します。